100万個以上の小包輸送実績、自動運転トラック「飛歩科技」が港や都市での運営を加速

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自動運転トラックを手がける「飛歩科技(FABU Technology)」が、シリーズB+で1億元(約17億円)を調達したと発表した。同創偉業(Cowin Capital)と徳屹資本(DYEE Capital)が共同で出資した。調達した資金は主に港湾輸送、都市のシャトルバス向けの車両、道路、クラウドを一体化したソリューションに充てる。

飛歩科技は2017年8月設立で、AIと機械学習分野の著名な学者である何暁飛氏が立ち上げた。本部は浙江省杭州市にある。

同社は車両、道路、クラウドを一体化した自動運転システムを自主開発し、申請した特許とソフトウェア著作権は100件を超える。ディープラーニングと多様体学習を併用して車の自動運転システムのデータ利用を大幅に増加させ、対象物のリアルタイム検出や識別の精度を向上させた。その成果により、今年6月に浙江省の自然科学賞を獲得している。

道路側の自動運転感知システムでは、飛歩科技はすでに中国国内の多くの工業団地、観光地や高速道路などでリアルタイムの高精度センサー、センチメートル単位での測位などのサービスを提供している。同社のプラットフォームは需供マッチング、輸送車の手配、パスプランニングなどのコア機能を備え、中国製の港湾オペレーティングシステムに輸送管理技術を提供している。同社の車両、道路、クラウドを一体化させたプラットフォームは、ミリ秒単位の反応、センチメートル単位の精度を誇り、1日あたり1000万単位で車(人)と貨物のマッチングを行い、高精度のダイナミックマップを基にリアルタイムでパスプランニングを実施する。

港を例に取ると、現在埠頭には、貨物の量が多く、改造が難しく、港湾内外のコンテナ輸送トラックが混在しているという状況がある。飛歩科技のソリューションでは埠頭のインフラや技術を改造することなく、路車協調センサー、設備のディスパッチなどを含む自動運転を中心とした完全に整ったシステムを提供できる。

飛歩科技によると、同社のソリューションはすでに浙江省寧波市の舟山港などで500日以上利用されており、世界最大規模の自動運転のコンテナ輸送トラックが作業をするのを支え、全体的な作業効率は運転手がいる場合に迫るほどだという。年内には港湾の自動化ソリューションをさらに多くの従来型の埠頭や自動化の環境が整った埠頭で運営する予定だ。

このほか、飛歩科技は浙江省桐郷市の烏鎮で開催される世界インターネット大会に2年連続で自動運転のシャトルバスサービスを提供したほか、「中国郵政速逓物流(China Postal Express & Logistics Company)」などの物流企業にもサービスを提供し、都市や高速道路で100万個以上の小包を輸送した。さらに、自動車メーカー「中国第一汽車集団有限公司(FAW Group、略称「一汽」)」、自動車部品大手の「万向集団(WANXIANG GROUP)」などに未来のモビリティのための自動運転ソリューションを提供している。

(翻訳・二胡)

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