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共同購入型ソーシャルEC大手の「拼多多(Pinduoduo)」が11月26日夜、2021年第3四半期(7~9月)の財務報告書を発表した。
報告書によると、売上高は前年同期比51.4%増の215億1000万元(約3829億円)となり、市場予想の264億7400万元(約4734億円)を下回った。前四半期には前年同期比89%あった売上高成長率も減速している。GAAP(米国会計基準)ベースの営業利益は21億3930万元(約381億円)、普通株主に帰属する純利益は16億4000万元(約292億円)となった。
ユーザー数に関して、2021年9月末までの1年間のアクティブバイヤー数は前年同期比19%増の8億6730万人に達し、単一四半期では1740万人増加した。これでアリババとの差は1億人未満にまで縮小していることになる(アリババの第3四半期のグローバル年間アクティブバイヤーは12億4000万人、海外ユーザー2億8300万人を除くと、国内では9億5300万人となる)。
拼多多の収入は3つの要素で構成されており、最大のオンラインマーケティングサービスなどの収入が前年同期比44%増の124億8400万元(約2223億円)、取引サービスが前年同期比161%増の34億7700万元(約619億円)、そして商品収入が前年同期比79%減の8200万元(約14億円6000万円)となっている。
アクティブユーザー数の伸びが頭打ちになったのは、中国インターネット業界全体のユーザー数の停滞に関係している。一方で、激しい市場競争により、中小メーカーのノーブランド品を工場直販で一般消費者に提供するアリババ傘下のC2Mプラットフォーム「淘宝(タオバオ)特価版」、バイトダンス傘下のショート動画プラットフォーム「抖音(Douyin)」におけるEC事業「抖音電商」の展開が加速しており、同社への成長圧力も大きくなっている。
決算発表後、(記事公開時点)同社の株価は約16%下落した68.56ドル(約7794円)となり、時価総額は850億8000万ドル(約9兆6710億円)となった。
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