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今月6日までに、中国移動(チャイナモバイル)、中国電信(チャイナテレコム)、中国聯通(チャイナユニコム)の通信大手3社が打ち出した5Gのセットプラン予約件数が900万件を超えたことがわかった。そのうち6割は中国移動が占めるという。各キャリアとも利用期間の長さに応じた割引サービスがあるほか、中国聯通は番号ポータビリティ制度の受付を開始している。
5Gのセットプランはかなり高額になりそうだ。8月には中国聯通の王暁初董事長が、同社の場合、5Gをプランに追加すると毎月最低190元(約2900円)の加算が必要だと発言。中国電信の5G料金もプランによって199元(約3000円)から599元(約9000円)になるとみられている。
今年6月、中国工業情報化部が上述の3大キャリアに5Gの営業許可証を発行。現在すでにセットプランが提供されていることから、そのスピードの速さがうかがえる。
各キャリアとも自社のスケジュールを決定済みだ。中国移動の楊傑曾董事長は、今年中に全国に5万カ所以上の5G基地局を設置し、50を超える都市で企業向けサービスを実現すると発言している。さらに2020年には全国にある全ての地級市(中国の都市部と周辺の農村部を含む比較的大きな行政単位)以上の地域で5Gの企業向けサービスを実施するという。深圳、成都、北京や上海などの各自治体も年内に1万カ所を超える5G基地局を設置することを相次いで表明している。
しかし企業向けのサービスは大規模な普及には至っていない。今年6月の時点で全国の4G基地局は437万カ所に達している。深圳だけでも2014年の時点で4G基地局はすでに1万カ所を越えていた。5Gの基地局が短期間で4G並みのカバー率を実現することは難しく、ユーザーが安定した利用体験を得られるのは基地局の集中している限られたエリアのみとなるだろう。
スマホメーカー各社は運営開始事前から動いており、早くも価格競争が始まっている。今年半ばにはファーウェイ、サムスン、「vivo」が5Gスマホを発売し、vivoの新機種「IQOO Pro」は5Gスマホの価格を4000元(約6万円)以下まで一気に下げた。シャオミも9月に「Mi 9 Pro 5G」を発売し、価格は「IQOO Pro」よりもさらに99元(約1500円)安い。中国移動の李慧鏑副総裁は、更に来年末には1000元(約1万5000円)~2000元(約3万円)クラスの5Gスマホを発売するとしている。
スマホ側の準備はすでに整っているが、インフラの設置はまだ始まったばかりだ。4Gから5Gへの過渡期はしばらく続くことになるだろう。
(翻訳・山口幸子)
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