中国発の家具インテリアEC大手「AuGroup(傲基科技)」が香港で上場申請、23年GMVは同業で世界5位

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高品質な家具・インテリア用品を中国から世界に届ける「傲基科技(AuGroup Technology)」が4月2日、香港証券取引所のメインボード上場に向け、目論見書を提出した。

傲基科技は2010年に設立され、家具・インテリア用品ブランドの運営と輸出サービスを手がけており、Amazon(アマゾン)、Walmart(ウォルマート)、Wayfair(ウェイフェア)をはじめ、米国や欧州の電子商取引(EC)プラットフォームを通じて商品を販売している。寝室家具の「Allewie」「SHA CERLIN 」「LIKIMIO」や収納家具の「IRONCK」「HOSTACK」「FOTOSOK」など11ブランドを展開し、23年の流通取引総額(GMV)は10億元(約210億円)を超えた。

世界的に見ると、家具インテリア市場は参入者が多く、比較的シェアが分散している。 米コンサルティング大手フロスト&サリバンによると、世界のECサイトでの23年GMVランキング(家具インテリア部門)は、1位がIKEA(イケア)、2位は無印良品だった。傲基科技は市場シェア0.2%で5位に入った。中国企業では1位だった。

また、23年の米国AmazonでのGMVランキングでは、ベッド、食品ストッカー、化粧台・スツール、書棚、食器棚・サイドボード、冷蔵庫の6カテゴリーで傲基科技の製品がトップだった。このほかに同社は電動工具、家電、消費者用電子機器、アウトドア用品、ヘルスケア用品なども展開している。

日本市場にも展開している傲基科技のアウトドア用品

傲基科技では、新製品の設計から試験生産まで40日以内、その後50日以内に消費者に届けることが可能だという。同社の納期は圧倒的に短い。業界では通常、試験生産まで45日以上、その後消費者に届くまでに90日以上かかるとされている。

23年は、全てのECサイトを通じた返品率の平均が3.5%を下回った。業界平均を大幅に下回る返品率は、自社で構築したサプライチェーンや高い品質、デジタル技術が支えている。

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*2024年4月17日のレート(1元=約21円)で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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