中国の自動運転バス、日本のスマート交通を支援。PIX Moving、日本企業との協力強化希望

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中国貴州省貴陽市で8月末に開かれた2024中国国際ビッグデータ産業博覧会の自動運転体験エリアでは、同省に本拠を置く自動運転電気自動車(EV)のスタートアップ企業、貴州翰凱斯智能技術(PIX Moving)が製造した自動運転ミニバス(ロボバス)に多くの人が試乗し、デジタル化スマート交通の新たな未来を体験した。

ロボバスはハンドルとバックミラーがなく、6人乗りでボディー全周が窓ガラスとなっている。

海外マーケティング・ディレクターの李雅玲氏によると、同社は2016年にEVシャシー製品の開発を始め、19年に市場に投入。長年の技術蓄積とモジュール化イノベーションによりシャシーから完成車に至る自主開発を実現し、今では日本や韓国、イタリア、ドイツなど30以上の国・地域に製品を輸出する。

2021年からは日本の大学や研究機関、大企業イノベーション部門との協力を深め、特定ニーズに合わせたシャシーを開発してアルゴリズムのデバッグや新技術の検証など日本の自動運転研究を支援している。

今年7月には同社日本法人が日本のIT大手、TISとの合弁会社設立を発表。神奈川県に海外初となるロボット工場を設立し、車両部品の組立てを行うと明らかにした。新工場は貴州からの製品輸送サイクルを短縮し、製品の品質保証とアフターサービスの効率向上を図る。

中国自動運転EV「PIX Moving」と日本TIS、東京に合弁会社を設立

李氏は「日本は現在、高齢化問題と労働力不足に対処するため自動運転分野の技術革新を非常に重視している」と指摘。日本で高まり続ける多様化ニーズに対して車両のカスタマイズや改良アップグレードを持続的に進めるほか、日本企業と協力を深め、より優れた自動運転ミニバスの乗車体験を提供していくとし「現地生産により日本のスマート公共交通の迅速な発展に一層貢献していく。自動運転という新興産業の無限の可能性を共に探究し、世界のスマート交通の発展と革新に中国のソリューションを役立てる」と意欲を語った。

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(新華社貴陽)

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