中国動画配信大手のBilibili（ビリビリ）はこのほど、自社開発した大規模言語モデル（LLM）「Iindex」を人工知能（AI）による字幕生成機能に搭載したと発表した。中国語、英語、日本語など10カ国語近くをリアルタイム翻訳する機能で、翻訳精度は90％に迫るという。さまざまな言語の動画やライブ配信を、好きな言語の字幕付きで視聴できるようになる。

陳睿CEOは、ビリビリの若いユーザーたちはAIに関するコンテンツに最も注目しているとした上で、AIは今後さらに普及して全ての人に恩恵をもたらすはずだと指摘した。

中国では、1990年代生まれの68％がビリビリを利用しており、毎月8000万人以上がAI関連コンテンツを視聴している。今年はAI関連コンテンツの1日あたり再生回数が80％増加し、AI関連コンテンツを投稿するクリエーターが60％増加した。また、ここ半年は海外のクリエーター16万人以上が、1日あたり20万本以上の外国語コンテンツを投稿しているという。

（36Kr Japan編集部）