中国・吉利汽車、輸出急増で純利益41%増 国内23%減、海外シフト鮮明に
中国自動車大手の「吉利汽車(Geely Automobile)」がこのほど、2026年7~9月期決算を発表した。販売台数は前年同期比7%増の81万2500台、売上高は10%増の989億6400万元(約2兆4000億円)、親会社株主に帰属する純利益は28%増の48億3700万元(約1200億円)だった。
1~9月の累計販売台数は3%増の223万5500台、うちEVブランド「極氪(Zeekr)」の販売台数は101%増の28万8400台だった。同期間の売上高は13%増の2726億元(約6兆5000億円)、親会社株主に帰属する純利益は7%増の139億2800万元(約3300億円)。為替差損益などの影響を除いたコアベースの親会社株主に帰属する純利益は41%増の149億元(約3600億円)だった。売上総利益率は18%で、1.5ポイント上昇した。
海外市場が成長の主な原動力となった。1~9月の輸出台数は169%増の約79万8000台。うち新エネルギー車(NEV)は531%増の48万4000台で、輸出全体の60.7%を占めた。「Geely EX5」(「吉利銀河E5」の海外仕様)、「Geely EX5 EM-i」のほか、「領克(Lynk&Co)」の「08」、極氪の「7X」「X」などが、海外市場開拓の主力モデルとなっている。
一方、中国国内市場では苦戦が続いた。第三者のデータに基づく試算では、1~9月の国内販売台数は約23%減の約143万8000台となり、減少幅は中国の乗用車市場全体を上回った。輸出の大幅な伸びが、主に国内販売の落ち込みを補う形となった。
海外販売の拡大に伴い、吉利は完成車輸出から現地生産への移行も加速している。グループ内や提携先の生産能力を活用し、マレーシアやスペイン、ブラジルなどで生産を進める計画だ。同社は26年8月、通年の海外販売目標を従来の64万台から92万台へ引き上げ、100万台の達成も目指している。
*1元=約24円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)