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中国の電気自動車(EV)ブランド「AION(アイオン)」は10月15日、中国の自動運転ユニコーン「Momenta(モメンタ)」と戦略的パートナーシップを締結した。両社は都市型NDA(Navigated Driving Assist)など高度な自動運転ソリューションの開発と実用化を共同で推進する。
AIONは、中国自動車大手の広州汽車集団(GAC Motor)傘下の広汽埃安新能源汽車が展開するEVブランドで、2018年11月に設立された。今後は、Momentaが開発した自動運転向け大規模言語モデル(LLM)の端対端深層学習(end-to-end deep learning)アルゴリズムをベースにすることで、複雑な環境下での自動運転でも高度な安全性と利便性を確保できるようにする。
広州汽車集団とトヨタ自動車の合弁会社「広汽トヨタ」も、Momentaと共同で高度運転支援システムの実用化を推し進める。同システムは、高精度地図に依存することなく都市部や高速道路での自動運転や自動駐車をサポートする。まずは広汽トヨタの新型ピュアEV「「bZ3X」に搭載されるという。
Momentaは2016年7月に設立され、以降5年間で累計12億ドル(約1800億円)以上を調達した。出資者は、トヨタ自動車や上海汽車集団(SAIC)、米ゼネラル・モーターズ(GM)といった大手自動車メーカーのほか、独自動車部品大手ボッシュ(Bosch)や中国IT大手テンセント、シンガポール政府系投資会社テマセクなど。以前の報道によると、同社は米国での新規株式公開(IPO)を計画しており、早ければ24年中に上場を果たす可能性があるという。
*1ドル=約150円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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