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量子コンピューティング技術を手がけるスタートアップ企業「玻色量子(QBoson)」(全称、北京玻色量子科技)がこのほど、シリーズAで数億元(数十億円超)を調達した。ベンチャーキャピタル大手の啓賦資本(QF Capital)が出資を主導し、阿米巴資本(Ameba Capital)、盈富泰克(Infotech Ventures)、元和資本(Yuanhe Capital)などが参加した。同社の資金調達はこれで5回目となる。
今回調達した資金は、光量子コンピュータの開発継続と少量生産能力の構築に加え、独自のエコシステム「量子コンピューティング+」の構築や各産業での実用化などに充てられる。
2020年末に設立された玻色量子は、北京市内で光量子コンピュータを手がける唯一の「硬科技(ハード&コアテクノロジー)」企業で、複数の有名大学と共同で光量子実験室を設立。量子コンピュータの実機を用いて人工知能(AI)や通信、エネルギー、金融、交通、医療など多くの分野のシナリオ検証を実施し、量子コンピューティングの実用化を推進している。同社は今年4月、550量子ビットの光量子コンピュータ「天工量子大脳550W」を正式に発表した。
スタートアップデータベースのIT桔子によると、中国では今年これまでに量旋科技(SpinQ)や華翊量子(Huayi Quantum)、微観紀元(MiQro Era)など11社の量子コンピューティング企業が資金調達を実施している。
(36Kr Japan編集部)
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