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世界的に「空間コンピューティング(空間計算)」の量産化が目前に迫るなか、中国の半導体スタートアップ「万有引力(GravityXR)」が攻勢を強めている。独自開発した複合現実(MR)デバイス向けチップ「G-X100(極智)」、人工知能(AI)および拡張現実(AR)デバイス用チップ「G-VX100(極眸)」、レンダリング用チップ「G-EB100(極顔)」の3製品を発表し、包括的な空間計算ソリューション「極域」の提供も開始した。
2021年設立の同社を率いるのは、米スタンフォード大学卒業後、米アップル(Apple)のXR部門で技術開発に携わった王超昊最高経営責任者(CEO)だ。
今回発表した「G-X100」は、最先端の5ナノメートル(nm)プロセスを採用。MRデバイスの最大の課題である「遅延」と「消費電力」の解決に特化しており、P2P通信の遅延で9マイクロ秒という世界記録を樹立した。
このチップはヘッドセットの両目出力8K/120Hzや6DoFセンサー、アイトラッキング、ジェスチャーセンサー、深度センサーのアルゴリズムに対応するほか、ヘッドセット側の消費電力をわずか3Wに抑え、分散コンピューティングに加えてプラットフォームやオペレーティングシステム(OS)をまたぐ互換性も有する。
同社はチップ単体にとどまらず、デバイスプラットフォームやソフトウェア開発キット(SDK)を網羅するソリューション「極域」を展開する。クロスリアリティ(XR)やロボット、スマートカー、インダストリアルIoT(モノのインターネット)といったさまざまな分野に導入可能だ。
なかでもMRデバイス専用「G-X100-M1」モジュールのリファレンスデザインは、デバイスの総重量を100グラム以下に抑えつつ、5K相当の高解像度な「カラーパススルー(現実の景色を映像で投影する機能)」を実現できるという。
万有引力はこれまでに、米VCのIDG資本や紅杉(HongShan、旧セコイア・チャイナ)、さらには音響大手の歌爾(Goertek)やゲーム大手の米哈遊(miHoYo)などから累計20億元(約440億円)近くを調達。中国の空間計算分野で最も期待される有力企業の一社となっている。
王CEOは「空間計算技術によって、世界そのものがOS(基本ソフト)になる。ロボット、XRグラス、スマートカーが同じ基盤上で動く時代が来る」と展望を語る。現在、ARグラスの雷鳥創新(RayNeo)や李未可(Lawaken)、ロボット開発の燧石機器人(Flint Robotics)、音響システムの歌爾丹拿(Goer Dynamics)など各界の主要企業と提携し、技術の社会実装を急いでいる。
*1元=約22円で計算しています。
(翻訳・大谷晶洋)
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