4日で1階、2時間で1戸——中国で広がるスマートプレハブ建築、その実力

中国山東省を中心に、住宅の部材を工場で製造し、現場で組み立てるプレハブ工法が広がっている。環境にやさしく低炭素のプレハブ建築は、従来の建築方法と比べて工期の大幅な短縮や人件費の削減、建設廃材の抑制を可能にしている。

山東省濰坊(いほう)市寒亭区にある建設会社、「濰坊市三建集団」のスマートプレハブ生産拠点では、プレハブ式のキッチンやバルコニー、地下駐車場用部材などが次々と生産されている。同社の王海明党委員会書記兼副社長は「工場での標準化されたプレハブ方式により、これらの部材は工場内で製造され、現場では『積み木』のように組み立てられる。従来の工法と比べ、工期と資材の大幅な削減が可能になった」と説明する。例えばプレハブ式キッチンは、壁のタイルや食器棚などの内装・設備機器をすべて工場で取り付けた上で現場に運び込む。これにより工期を4か月以上短縮できるほか、工事中の粉じんや廃材の発生も抑えられるという。

同省済南市槐蔭区では先日、中国建築第八工程局と中建科技集団が手がける住宅プロジェクト「中建・大学里」13号棟ですべてのモジュールの据え付け作業が完了し、主体構造が完成した。

山東省濰坊市三建集団のスマートプレハブ生産拠点の中央監視システム

プロジェクトマネージャーの相陽氏は、地上18階、地下1階のこの建物は、全体が鉄骨とコンクリートを組み合わせた288個の構造モジュールで組み立てられていると説明。工場で完成したモジュールを現場へ運び込んで迅速に組み立てることで、平均4日で1階分の構造工事を完了でき、従来工法に比べ工期は50%短縮された。

これらのモジュール住宅は、済南市にある中国建築グリーン(環境配慮型)産業パーク内のスマート住宅製造工場で生産されている。作業員が住宅製造ロボットに指示を送ると、長さ100メートルのスマート生産ライン上で、ロボットが効率的に連携して作業を進める。壁パネル1枚の製造時間はわずか12分、約2時間でモジュール住宅1戸が完成する。

作業効率は熟練職人の10倍、完全自律型塗装ロボットが変える中国の建築現場

同工場では自動化率を80%まで高めたことで、人件費を60~80%削減したほか、建設廃材も70~80%減らすことができたという。 【新華社済南】

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