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多くの人は、2016年にAirPodsが発売されたとき、3年後にAppleの成長の強力な牽引力になろうとは、思いもしなかっただろう。
米国の市場分析会社「Strategy Analytics」のレポートによると、AirPodsの2019年の販売台数はおよそ6000万個で、前年同期比100%増の成長を遂げた。完全ワイヤレスイヤホンの世界市場シェアの50%以上を占めており、圧倒的な1位となっている。中国のシャオミ(小米)と韓国サムスン電子はそれぞれ10%未満の市場シェアで2位、3位だ。また、収益面からみると、AirPodsの収入は市場総収入の71%超を占めている。
Apple主力製品であるiPhoneの成長が伸び悩んでいる中、ウェアラブルデバイスは急速に成長している。
2019会計年度におけるiPhone製品の収入は1424億ドル(約15兆7000億円)で、Appleの収入全体に占める割合は、2015会計年度の66.3%から54.7%にまで減少した。「ウェアラブル・ホーム・アクセサリー」の収入は245億ドル(約2兆7000億円)で総収入の9.4%を占めている。これはiPad製品の収入は超えているが、現在3位となるMac製品の257億ドル(約2兆8325億円)よりも若干少ない。
ウェアラブルホームアクセサリ製品は、Appleを最も成長させる分野となり、第2のハードウェア製品ジャンルになろうとしている。米国株式市場のアナリストたちは相次いで、2020年におけるAirPodsは会社の株価を押し上げるだろうと予測している。
市場調査研究機構「Counterpoint」の予測では、ワイヤレスブルートゥースイヤホンの、世界中での出荷数は、2018年の4800万個から倍増以上となり、2020年には1億2900万個になるという。日に日にニーズが高まるマーケットに対して、世界の有名メーカーは次々に手を打っている。
海外では、GoogleがPixel Budsを発表したほか、MicrosoftもSurface Earbudsを発売した。中国国内メーカーのファーウェイ(華為科技)は、AirPods Proをベンチマークとし、ワイヤレスイヤホン「FreeBuds3」を発表した。製品の販売価格は1199元(約1万9240円)だ。ファーウェイのコンシューマー・ビジネス・グループCEOの余承東氏は以前、FreeBuds3は供給が需要に追いつかず、生産スピードをあげ続けていると述べていた。OPPOが発表した「OPPO Enco Free」の販売価格は699元(約1万1200円)で、同じくOPPOのrealmeの「Buds Air」はわずか400元(約6420円)未満だ。また、テック系ブロガーのMukul Sharma氏の情報によると、2020年にはシャオミの完全ワイヤレスイヤホン「Lite」がインド市場で発売されるという。
(翻訳・Ai)
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