アリババ、「AI×EC」の先手を打つーーQwenとタオバオを全面統合、20年の購買データが基盤

中国電子商取引(EC)大手のアリババグループの大規模言語モデル(LLM)「通義千問(Qwen)」と主力ECプラットフォーム「淘宝(タオバオ)」は5月11日、システムの全面的な連携を実現し、新たなAIショッピング機能を開始した。

ユーザーは今後、Qwenのアプリ内でAIと対話することで、タオバオに出品されている商品の選択・比較・決済まで行える。また、タオバオのアプリで「千問AIショッピングアシスタント」を開くと、AIによる仮想試着(バーチャルフィッティング)、最適な割引計算、最安値の自動購入予約といった、EC特化型の専用機能を利用できる。

発表によると、Qwenはタオバオが擁する40億品目におよぶ商品データベースと、20年以上にわたり蓄積してきた実際の購買データを基盤としている。これにより、ユーザーが対話の中で示す消費意図を正確に理解し、的確な商品を提案できるという。ユーザーは自然な言葉で要望を伝えるだけで、商品選択から注文までの一連のプロセスをワンストップで完了できる。

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今回の統合は、アリババが自社の大規模AIモデルと中核EC事業を深く融合させる重要な一歩となる。Qwenはコンシューマー向AIアプリ市場で月間アクティブユーザー数(MAU)を伸ばしており、タオバオは圧倒的な商品サプライチェーンと強固なユーザー基盤を持つ。両サービスの連携により、エージェンティック・コマース(Agentic Commerce:AC)における相乗効果が期待される。

現在、中国では大手ECプラットフォームとAI大規模モデルの融合が加速している。今回、アリババがいち早く自社サービス内でワンストップ化を実現したことで、業界競争に一定の影響を与える可能性がある。

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(36Kr Japan編集部)

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