空飛ぶ救急車を目指す——中国・維新宇航、7人乗り・3トン級eVTOL試作機が今夏初飛行へ

中国の電動航空機メーカー「維新宇航(Vision Aero)」 はこのほど、エンジェルラウンドの追加ラウンドで数千万元(数億円~十数億円)を調達した。今回の資金調達は策源資本が主導し、金舵投資が参加した。資金は主に、同社初の主力機種「Vector 5」の研究開発、初飛行試験、耐空証明取得の加速などに充てられる。

維新宇航は2023年に設立。大型の旅客輸送・積載向け電動垂直離着陸機(eVTOL)および電動固定翼機(eCTOL) の機体の研究開発および製造に注力する。

Vector 5は、7人乗り・3トン級の純電動複合翼eVTOLで、緊急救助や医療救急など民間でのレスキュー活動を主な用途としている。最大離陸重量は3180キログラム(kg)、最大積載量は680kg、最大航続距離は300キロメートル(km)、最高巡航速度は時速250kmに達する。フルスケールの試作機は2025年6月に完成しており、2026年3月末にはVector 5のフルスケールの構造試験機による初飛行を完了した。7月にはフルスケール試作機による初飛行試験を実施する計画だ。

“15秒で担架搬入”7人乗りeVTOLが誕生 中国「Vision Aero」、医療救助用途で世界市場狙う

維新宇航の事業計画によると、貨物輸送版のVector 5は2027年末までに認証取得を完了し、2028年の量産開始を目指している。現在、約100機の意向受注を獲得しており、国有系企業や地方の顧客のほか、海外からの需要が約3割を占めているという。

*1元=約23円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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