中国AI「Kimi K3」、Claude・GPT級の性能で話題 アクセス殺到、新規受付を一時停止

中国のAI開発企業、月之暗面(Moonshot AI)は16日、総パラメーター数2兆8000億の大規模言語モデル「Kimi K3」を発表した。現時点でパラメーターの規模が世界最大のオープンソースモデルで、中国の生成AI開発が新たな段階に入ったことを印象付けた。

公開後は想定を上回る利用が集中し、同社は既存ユーザーへの影響を避けるため、19日に一般個人ユーザー向け有料プランの新規受付を一時停止した。

K3は画像理解機能を標準搭載し、100万トークンのコンテキストウィンドウに対応。ソフトウエア開発、ナレッジワーク、ディープリサーチ、マルチモーダル理解など複雑なタスク向けに最適化されいる。各種ベンチマークでは、一部の最先端クローズドモデルを上回る、またはそれに迫る性能を示した。フロントエンドコーディング能力を測る評価基盤「Arena AI」の「Code Arena」では、K3が1679点で首位に立ち、Claude Fable 5(1631点)やGPT-5.6 Sol(1618点)を上回った。

また、独自アーキテクチャーの採用により学習・推論コストの抑制も図った。調査会社Artificial Analysisによると、Kimi K3のタスク単位の実行コストは約0.94ドルで、GPT-5.6 Sol(1.04ドル)よりやや低く、Claude Opus 4.8(1.80ドル)の約半分にとどまる。

一方、API価格(出力価格)で単純比較すると、Kimi K3は100万トークン当たり2.3ドルと、アリババ「Qwen3.7 Max」(1.4ドル)、智譜「GLM5.2」(0.9ドル)、MiniMax「M3」(0.22ドル)、DeepSeek「V4 Pro」(0.18ドル)といった中国勢の主要モデルと比べるとかなり高い設定になっている。

【閉じる米国、開く中国】アンソロピックAIの利用停止、中国オープンモデルの追い風に

(36Kr Japan編集部)

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