欧州の熱波で中国製エアコンが爆売れ、設置工事不要モデルは「再入荷待ち」
ドイツ、チェコ、フランスなどの欧州諸国は記録的な熱波に見舞われ、現地エアコン市場の需給ギャップが急拡大している。中国家電大手の美的集団によると、工事不要で設置が簡単な同社の移動式セパレートエアコン「PortaSplit」は、ドイツ、英国、フランス、オランダなどで売り切れ、再入荷待ちの状態だという。中国大手の珠海格力電器(GREE、グリー)も欧州全域の流通ルートで在庫切れが生じ、海外代理店は在庫補充を急ぎ、現地消費者の需要に応えている。
美的集団の熊学勤欧州総監は6月29日、今年に入ってから「PortaSplit」の出荷台数は20万台を超え、前年通期の販売量の2倍に達したと語った。同機種は主に、エアコン普及率が低く、設置工事費が高いドイツ、フランス、オランダ、英国などの西欧諸国向けに展開されている。
珠海格力電器も好調な販売を記録した。同社担当者によると、今年1~6月のフランスでの店頭販売台数は前年同期比50%増加した。設置工事が不要ですぐに使える移動式エアコンの在庫は完売し、海外代理店は補充を急いでいる。壁掛け式エアコンの受注も殺到し、フランスでの設置予約は8月末まで先延ばしになっているという。
家電関連の情報サイト「産業在線(産業オンライン)」のデータも、欧州での好調な売れ行きを裏付けている。中国の今年1〜5月の西欧諸国向け家庭用エアコン輸出量は前年比9.7%増加し、うち移動式エアコンの伸びは顕著で、70%以上増えた。税関の統計によると、1〜5月のフランス、オランダ、ベルギー向けのエアコン輸出額はいずれも倍増した。
欧州では長らく、家庭用エアコンは「必需品ではない」と見なされてきた。国際エネルギー機関(IEA)によると、現在の欧州世帯のエアコン普及率は約20%にとどまり、世界平均を大幅に下回っている。購入ラッシュに対応するため、ドイツのプログラマーは有料の在庫追跡サイトを開発し、数千店の在庫状況をリアルタイムに反映させている。【新華社上海】