A株初の「脳とつなぐ」上場へ 中国BCI「博睿康」、600億円調達計画

中国のブレイン・コンピュータ・インターフェース(BCI)開発企業 「博睿康(Neuracle Technology )」の上海証券取引所のハイテク企業向け市場「科創板(Star Market)」へのIPO(新規株式公開)申請が6月11日、正式に受理された。25億元(約600億円)の資金調達を計画している。順調に進めば、博睿康はA株(中国本土人民元建て株式)市場で初めてBCIを中核事業とする上場企業となる見込みだ。

2011年に設立された博睿康は、中国国内で最も早くBCI分野に参入した企業の1つだ。同技術面では、頭皮に電極を配置する「非侵襲型」と脳に電極を植え込む「侵襲型」の両方のBCIに同時に注力している。前者についてはすでに脳波収集、経頭蓋電気刺激など20種類以上の成熟した製品があり、後者の主力製品である埋め込み型手部運動機能代償システム「NEO-ONE SCI」は、今年3月に国家薬品監督管理局(NMPA)から第3類医療機器(生命維持などに用いられる高リスクかつ高度な管理を必要とする医療機器)登録証を取得し、世界で初めて承認・市場投入された侵襲型BCI医療機器となった。本製品は、頸髄損傷による四肢麻痺患者の手部機能再建に用いられる。

BCIは近年、人工知能(AI)に次ぐ最も潜在力のある最先端技術分野の1つと見なされている。米イーロン・マスク氏が率いる米Neuralink(ニューラリンク)などの海外企業が産業の活性化を推進する中、中国もBCIを重点的に育成すべき未来産業分野に位置づけている。工業情報化部(MIIT)が24年に発表した「未来産業の革新的発展推進に関する実施意見」では、BCIなどの最先端技術の飛躍的進歩を支援することが明確に打ち出されている。

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しかし博睿康にとって本格的な商業化への試練はこれからだ。2023年から2025年にかけて、同社の売上高は7521万元(約19億円)、6597万元(約16億円)、1億800万元(約26億円)と推移しているが、同期の純損失は4876万元(約11億7000万円)、4953万元(約11億9000万円)、2億3000万元(約55億円)に達し、赤字幅が拡大している。また、現在の売上の9割以上は非侵襲型製品によるものだった。

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*1元=約24円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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