中国BYBOT、産業向けVLA開発 モデルから現場導入まで一体化
産業用エンボディドAI企業「乗物机器人(BYBOT)」はこのほど、エンジェルラウンドで台湾の産業自動化・スマートロボットソリューション大手、和椿科技から資金を調達した。
乗物機器人は2025年に設立され、深圳に本社を構える。ハードウエア・ソフトウエアの開発、データ収集、モデル学習、現場への導入、運用・保守までを一体化して提供できる。設立当初から産業用途に注力し、確立されたロボット本体のサプライチェーンを活用して末端アクチュエータ、電子デバイス、アルゴリズム、クラウドプラットフォーム、コアとなる大規模モデルを自社開発しており、10件以上の産業向けプロジェクトへの導入実績がある。
25年の売上高は2000万元(約4億8000万円)を超え、電子機器受託製造サービス(EMS)大手の富士康科技集団(フォックスコン)なども顧客となっている。また、ロボット本体メーカー大手8社から最高ランクの認定を受けており、各業界向けにカスタマイズした導入サービスを展開している。
同社は産業用途向けのVLA(Vision-Language-Action)モデルを開発しており、「1つの頭脳で多様なロボット本体に対応する」汎用性を備えたエンボディドAIモデルの構築を目指している。
業界全体で課題となっているデータ不足に対しては、データ収集装置「Egocentric-UMI」と遠隔操作システム「Bybot-TeleOp」を自社開発。視覚や力覚などのマルチモーダルデータを効率的に収集し、モデルの学習から導入までの期間短縮を図る。
同時に、産業用精密作業向けの上半身ロボットのプロトタイプも開発している。人間のような力加減を調整できる双腕ロボットアームやロボットハンド、各種視覚センサーを搭載し、産業用エンボディドAIモデルの学習や現場導入を支えるハードウエア基盤として活用するという。
*1元=約24円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)