創業5カ月で160億円調達 「麻婆豆腐を作る」中国家庭用ロボット、シャオミも出資
中国の汎用型AIロボット企業「破殻機器人(PokeBot)」はこのほど、プレシリーズAで約1億ドル(約160億円)を調達した。今回の資金調達は順為資本(Shunwei Capital)と経緯創投(Matrix Partners China)が共同で主導し、雲啓資本(Yunqi Partners) 、シャオミの戦略投資部門など、複数の金融・事業会社系投資機関が参加した。
破殻機器人は2026年3月に設立。物理法則を理解し、自律的に学習を続けられる汎用型ロボットの開発を進めている。家庭などのサービス分野で、高度な器用さを必要とする長時間かつ複雑な作業をこなせるロボットに注力している。
創業者の許華哲氏は清華大学電子工程系を卒業後、米カリフォルニア大学バークレー校で博士号を取得、スタンフォード大学で博士研究員を務めた。2023年にはヒューマノイド企業「星海図(Galaxea AI)」 を共同で創業し、最高科学責任者(CSO)を務めた。2026年2月、星海図がシリーズBで10億元(約240億円)を調達し、評価額100億元(約2400億円)規模のユニコーン企業となった直後に同社を離れ、一般消費者向けの家庭用ロボットに軸足を置く破殻機器人を設立した。
同社は第1世代となる320億パラメーター規模のエンボディド世界モデルについて、最初の学習を完了しており、現在はデータを反復的に改善・拡充する段階に入っているという。
2026年6月には、ロボットが麻婆豆腐を完全自律で調理する実機デモを公開した。一連の作業には約9分を要した。同社によると、中華料理の調理工程を最初から最後まで自律的にこなした長時間の実機操作としては世界初だという。このデモでは、柔らかい食材を扱う際の力加減の制御、長時間にわたる作業中の自律的なエラー修正、複数の道具を連携して扱うといった技術課題に対応した。また、衣服を畳む、結束バンドを通す、香り袋のひもを結ぶといった難度の高い作業も披露している。
*1ドル=約159円 1元=約24円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)