世界の蓄電池市場、上位10社を中国勢が独占 CATL独走続く
市場調査会社「集邦諮詢(TrendForce)」 によると、2026年1~6月の世界の蓄電池セル出荷量は、前年同期比で約94%増の460ギガワット時(GWh)を超えたという。エネルギー貯蔵用電池市場は引き続き急速な拡大を続けている。
市場シェアで見ると大手企業への集中がさらに進んでいる。世界上位3社(CR3)の合計シェアは約44%、上位10社(CR10)では約84%に達した。寧徳時代新能源科技(CATL) が引き続き世界首位を維持し、出荷量は2位企業の2倍以上と、規模の優位性を見せつけている。
2位から7位は、海辰儲能(HiTHIUM)、億緯鋰能(EVEエナジー)、比亜迪(BYD)、中創新航(CALB)、楚能新能源(Cornex)、瑞浦蘭鈞(REPT)の順だった。6社はいずれも上半期の出荷量が30GWhを超え、順位争いは激しくなっている。8~10位には遠景能源(Envision Energy)、鵬輝能源(Great Power)、欣旺達(Sunwoda)が入った。世界の蓄電池セル出荷量上位10社はすべて中国企業となった。

2026年1~6月の世界の蓄電池セル出荷量
大型蓄電システム向けの製品は引き続き最大の市場となっている。大型蓄電向け(商工業向けを含む)セル出荷量は前年同期比約92%増の約407GWhで、全体の9割近くを占めた。上位10社のシェアは86%を超え、CATLが引き続き首位だった。
TrendForceは、大型蓄電プロジェクトでは、サプライヤーの実績や資金力、契約履行能力、長期保証への対応力が重視されるため、受注が大手企業へ急速に集中していると指摘する。
一方、家庭用蓄電市場はさらに高い伸びを示した。世界の家庭用蓄電池セル出荷量は前年同期比約113%増の53GWhを超えた。上位三社は瑞浦蘭鈞、鵬輝能源、億緯鋰能で3社の合計シェアは約68%に達した。
TrendForceは2026年1~6月の好調な市場動向を踏まえ、通年での世界の蓄電池セル出荷量は約1012GWhに達し、初めて1テラワット時(TWh)を突破すると予測している。
(36Kr Japan編集部)