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子ども向けビジュアルプログラミング学習ツール「編程猫(CODEMAO)」を運営する「点猫科技(Dianmao Technology)」が、シリーズDで業界最高額となる13億元(約200億円)を調達した。リードインベスターは「ベアリング・プライベート・エクイティ・アジア(BPEA)」傘下の基金、コ・インベスターは「中信証券投資(CITIC Securities Investment)」、「金石投資(Goldstone)」「中銀国際(BOC International Investment)」、既存株主の「高瓴資本(ヒルハウス・キャピタル)」「招銀国際(CMB International)」など。
中国国務院が2017年に発表した「次世代AI発展計画」には「楽しみながら学ぶプログラミング学習ソフトやゲームの開発、マーケティングに民営企業が参加するよう奨励する」との明確な記載がある。
点猫科技は2015年に設立された。「次世代に価値ある教育を」との使命のもと、中国の4~16歳の子どもたちを対象に、ビジュアルプログラミングやPythonなど人気の高いプログラミング言語に対応したプログラミング学習ツールを制作する。製品には「小火箭啓蒙 Kids」「海亀編輯器 Turtle」のほか、モバイル向けビジュアルプログラミングツール「編程猫 Nemo」、点猫科技が独自開発したビジュアルプログラミングツール「編程猫 Kitten」などがある。
編程猫は清華大学、香港大学、中国人民大学付属小学校など1万7000校以上にプログラミング教育のトータルソリューションを提供し、オフライン学習センターを600施設以上設置してきた。カバー範囲は広東省、山東省、湖北省、四川省、甘粛省、遼寧省など200以上の都市に及ぶ。
編程猫の月間売上高は今では2億元(約30億円)を超え、一級、二級都市のユーザーが50%近くを占める。その技術研究開発とコンテンツのイノベーション力により、ますます多くの投資家が編程猫に注目するようになっている。
2020年、新型コロナウイルス感染症の流行下でオンライン教育の普及が進み、子供向けプログラミング教育を通してテクノロジーが未来の教育に与える影響の大きさが明らかになった。
感染症が猛威を振るう中、編程猫は「人材1000人採用計画」を立ち上げ、中国全土で1000人以上の求人を出した。また「オフライン護送公益計画」では、オフラインでの協力機関400校にオンライン教育サービスを無償で提供し、子どもたちが引き続き質の高い教育サービスを受けられるよう支援した。
編程猫は今年7月、中国教育部のオンライン教育研究センターからオンライン教育サービスで最高ランクの「5A」に認定された。今後も技術力の向上、コンテンツの研究開発、人材の充実に注力し続け、中国のプログラミング教育をリードしていくだろう。
BPEA大中華地区董事総経理の焦焱氏は「近年、中国のオンライン教育(特にSTEAM教育)は急速に発展している。子ども向けプログラミング学習のリーダーとして編程猫は、設立当初から教育ツールやプラットフォームの自社開発を堅持してきた。中国各地で学校側と緊密に連携し、中国の子どもたちの論理的思考や素養を全面的に向上させている。次のAI時代には、編程猫が中国教育のスマート化を進める中核勢力になると信じている」と述べた。
(翻訳:永野倫子)
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