セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録
12月11日、中国大手商業銀行「招商銀行(CMB)」は中国銀行保険監督管理委員会の審査を経て、中国EC大手「京東集団(JD.com)」の金融サービス企業「京東数字科技(JD Digits)」傘下の「網銀在線(北京)商務服務有限公司(Chinabank payments)」と、「招商拓撲銀行股份有限公司」の共同設立を許可されたと発表した。招商銀行と網銀在線の出資比率はそれぞれ70%と30%である。
今回承認された招商拓撲銀行は、中国で2番目のインターネット専業銀行となる。中国初のインターネット専業銀行は「中信百信銀行(CITIC aiBank Corporation Limited)」で、「中信銀行(China CITIC Bank)」とIT大手のバイドゥ(百度)がそれぞれ70%と30%を出資して2017年に共同設立した。
インターネット専業銀行とは、オフライン店舗を設置せず、銀行が「インターネット専業プラットフォーム」を構築し、このプラットフォーム上で自身の預金・貸付・為替業務、投資・信託商品を統合するデジタル専業銀行を指す。この方式は銀行の運営コストを効果的に削減し、既存のビジネスモデルと顧客グループを差別化して補充することができる。今回の提携は、リテールバンク大手とデジタルテクノロジー大手が提携するウィンウィンの新モデルを模索していることを反映している。
だが、独立法人のインターネット専業銀行の道はなかなか進まないようだ。初の独立法人のインターネット専業銀行として、中信百信銀行は依然として厳しい業績圧力に直面している。設立後2年連続の赤字となり、2019年も2000万元(約3億1600万円)の黒字にとどまり、今年上半期の業績も再び低下した。
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録