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EV(電気自動車)メーカー「零跑汽車(Leap Motor)」が220億元(約3530億円)を超える評価額でプレIPOラウンドの資金調達に臨むようだ。
これに関連して安徽省合肥市は、先のシリーズBで出資した2億元(約32億円)とプレIPOラウンドでの18億元(約288億円)を合わせ、計20億元(約320億円)を同社に出資する意向を表明している。これは合肥市が取り組む自動車製造メーカーへの出資プロジェクトとしては「蔚来汽車(NIO)」に次いで2例目となる。36Krは零跑汽車の内部関係者からも、同社が合肥市と戦略的パートナーシップを結んだことや、「零跑汽車が合肥市内に第2工場を建設する予定」などの情報を得ている。
合肥市による蔚来汽車への投資は、新エネルギー自動車業界では有名な話だ。2020年4月、蔚来汽車の資金調達難は泥沼化し、同社は必死で資金提供先を探していた。一時110億ドル(約1兆1400億円)に達した時価総額も約30億ドル(約3100億円)にまで下落。合肥市が果断を下したのはそのような状況下でのことだった。合肥市は「国投創新(SDIC Fund)」や「安徽省高新技術産業投資」らを携え、蔚来汽車の中国部門「蔚来中国」に70億元(1100億円)の資金を注入、24.1%の株式を取得した。
それから1年も経たずして、蔚来汽車の株価は猛烈な勢いで上昇。現時点で米株式市場における同社の時価総額は900億ドル(約9兆3000億円)に迫り、合肥市が得るリターンは30倍に達する計算だ。
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