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貴州省貴陽市と米サンフランシスコに拠点を持つ自動運転スタートアップ「PIX MOVING(翰凱斯智能科技)」がプレシリーズAで数千万元(数億円)を調達した。出資者は「貴州省交通規劃勘察設計研究院股份(勘察股份;Guizhou Transportation Planning Survey & Design Academe)」。
2013年に設立されたPIX MOVINGは、主に自動運転機能を備えた汎用シャーシの研究開発および製造を手掛け、これまでにエンジェルラウンドで米シリコンバレーのVC「SOSV」などから資金を調達している。同社は研究開発センターをシリコンバレーと北京に、製品デザインセンターを伊トリノに、製造拠点を貴陽に置いている。
現在PIX MOVINGは、独アウディ(Audi)の完全子会社であるデザイン企業「Italdesign」と連携し、乗用車レベルのウルトラシャーシ「Ultra-skateboard Chassis™」の開発に取り組んでいる。PIX MOVINGによると、Ultra-skateboard Chassis™独自のモジュラーアーキテクチャに基づき、23車種に対応可能な7種類のシャーシプラットフォームを開発しており、低速シナリオの規格外で多様なニーズを満たすことができる。同社の低速シリーズ製品「PIXBOT™」はリリースから半年間でスイス、米国、イタリアを含む7カ国に販売された。
PIX MOVINGによると、今回調達した資金は、景勝地、大学、病院、ホテル、空港など半閉鎖的なシーンにおいて自動運転の大規模な商業化運用を促進するための低速自動運転車両の量産に充てられるとのこと。また、同社はスイスのチューリッヒに研究開発センターを設立し、国際的な人材チームの拡充を図るとしている。
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