ニュースアプリ趣頭条、中国ネット業界最速の2年3カ月で上場できた理由

9月14日夜(北京時間)、中国ニュースアプリの趣頭条(Qutoutiao)がナスダックに上場した。

趣頭条は2016年6月8日にアプリをリリース。中国のインターネット企業としては、2年3カ月という史上最速でIPOを果たした。現在、200メディア及び23万のオウンドメディアと提携し、コンテンツを配信している。

この1年、ネット分野で急成長する新興企業の特徴は、3、4級市場(中小都市・農村)でユーザーを獲得している点だ。現在、中小都市・農村の人口は10億人で、モバイル端末保有台数は5億台。2人に1人がモバイル端末を持っている計算だ。一方、1、2級都市の市場は人口3億6300万人で、モバイル端末保有台数は4億6000万台。3、4級都市のポテンシャルはかなり大きく、中国のネット業界では、いかに3~5級都市のネットユーザーの特徴とニーズをつかむかが、焦点となっている。

趣頭条はまさにこの「3、4級市場」をターゲットに成長してきた。エンターテイメントと生活情報にコンテンツを特化し、AIを活用してユーザーに最適化したコンテンツを提供する。リリースからわずか2年で、趣頭条はユニコーンの仲間入りを果たし、今年8月時点で、月間アクティブユーザーが6220万人に達した。ニュースコンテンツプラットフォームとしては(Jinri Toutiao)に次ぐ2番手につけている。

趣頭条のユーザーのアプリ平均使用時間は1日55.6分で、業界水準を上回る。また、ユーザーのID登録率も95%と非常に高く、趣頭条がユーザーを深く理解していることを表している。

IPO目論見書によると、同社の2016年の売上高は5795万元(約9億4000万円)で、翌2017年には5億2000万元(約85億円)に拡大。2018年は前半だけで7億2000万元(約117億円)を売り上げている。同社はリリース以来、営業黒字を続けており、ユーザー獲得のために大きな投資を必要としなかったことも、成長の下支え要因となった。

(翻訳・浦上早苗)

日本企業のDXを促進するプラットフォーム「CONNECTO」
無料コンテンツ公開中

最新記事