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【新華社サンホセ7月9日】中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)のコスタリカの公式ディーラー社長がサンホセで新華社の取材に応じ、BYDはコスタリカで最も売れているEVブランドだと語った。販売台数は2020年から2年連続で首位となり、今年もトップの座は確実とみられる。市場シェアもさらなる拡大が見込まれる。発言要旨は次の通り。
公式統計によると、BYDのコスタリカでの21年のEV販売台数は前年比69%増で、新エネルギー車(NEV)市場に占めるシェアは30%に上った。22年も勢いは続き、第1四半期(1~3月)には販売台数を前年同期比3.2倍に増やし、新エネ車市場でのシェアも550%に伸ばした。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で3年ぶりにコスタリカで開催されたモーターショーでは、BYDの展示エリアが特に盛況だった。EVの小型スポーツタイプ多目的車(SUV)「元pro」(現地名「S1 Pro」)の人気が特に高く、22年上半期(1~6月)の販売台数は1200台と21年の430台から大幅に増やし、BYDの中南米地域での最高記録を塗り替えた。
BYDの高級モデル「漢」や「唐」も売れ行きは好調だ。豊富なラインアップときめ細かなアフターサービスがBYDのEVがコスタリカで受け入れられる大きな要因となっている。
コスタリカは中米の小国だが、環境保護への取り組みでは世界中から称賛されている。50年までに二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする目標を掲げており、35年までに公共交通機関の電動化率を70%に引き上げ、50年には100%にする脱炭素計画を進めている。コスタリカ政府は免税などの優遇措置を講じ、国民のEV購入を奨励している。
コスタリカで販売されているEV28モデルのうち、16モデルを中国ブランドが占める。ガソリン価格の高騰やインフレの加速を背景に、優れた性能と手頃な価格を強みとする中国の新エネ車は、中南米市場でのシェアをさらに高めていくことが見込まれる。
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