中国の電気自動車（EV）メーカー「小鵬汽車（Xpeng Motors）」傘下で電動垂直離着陸機（eVTOL）を開発する「小鵬匯天（Xpeng Aeroht）」は1月30日、開発中のの2人乗りeVTOL「旅航者X2（XPENG X2）」が、中国民用航空中南地区管理局から特別な条件下での飛行を許可する「特許飛行証」を付与されたと発表した。中国で有人eVTOLに飛行ライセンスが付与されたのは今回が初となる。

中国・小鵬の空飛ぶクルマ「旅航者X2」、ドバイでの飛行試験へ

公式サイトによると、旅航者X2の機体重量は560キログラム、最大離陸重量は760キログラムで、最大航続時間は35分、最高飛行速度は時速130キロメートル。自律的に飛行ルートを計画する能力を備えており、複数のセンサーを通じて地上モニタリングや死角ゼロの環境認識、自動帰還・着陸、100キロメートル以内のリアルタイム通信が可能となっている。

2021年6月に初飛行に成功して以降、3000回以上の試験飛行を実施し、製品の構造や動力、飛行制御、自動操縦、データ検測などをテストしてきた。24年には量産開始が予定されており、価格は100万元（約1920万円）以下になるという。

「空飛ぶクルマ」の開発競争進む　実用化に向けた三つの課題

＊2023年1月30日のレート（1元＝約19.2円）で計算しています。

（36Kr Japan編集部）