テンセント、XR戦略を転換 「Meta Quest 2」の販売代理を計画

36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア

日本最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア。日本経済新聞社とパートナーシップ提携。デジタル化で先行する中国の「今」から日本の未来を読み取ろう。

大企業注目記事

テンセント、XR戦略を転換 「Meta Quest 2」の販売代理を計画

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

続きを読む

中国IT大手テンセント(騰訊控股)がXR(クロスリアリティー)事業部門を解散したと報じられたが、これは同社がXR計画の模索を完全に諦めたことを意味するものではない。複数の業界関係者によると、テンセントはXR事業部門に少数の従業員を残しており、今後は米メタ(Meta)が開発したVR(仮想現実)ヘッドセット「Meta Quest 2(旧称:Oculus Quest 2)」を導入し販売代理を進めていくという。

テンセントは2019年、任天堂のゲーム機「Nintendo Switch」の中国進出に関して同社と提携を結んだ。この提携では、テンセントは代理店としてNintendo Switchの中国国内版の販売、およびオフラインチャネルの立ち上げを担当し、ゲームのローカライズおよび翻訳は両社により共同で進められた。Quest 2との提携もこのモデルが踏襲されると伝えられている。

Quest 2は現在、世界で最も成功しているVRヘッドセットだ。米調査会社IDCのデータによると、Quest 2は21年の発売以来、22年6月現在で販売台数が1480万台に達しているという。だが中国では販売チャネルがないため、同製品の普及は限定的。

中国国内版Quest 2の具体的な発売時期についてはまだ明らかになっておらず、テンセントからもコメントは得られていない。

バイトダンス傘下VRヘッドセット「PICO」出荷増、シェア15%に Meta「Quest」に対抗

(36Kr Japan編集部)

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

関連記事はこちら

関連キーワード

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録