ポータブル電源で知られる中国発ユニコーン企業「EcoFlow （正浩創新）」の日本法人は、家庭やアウトドア、外出先での生活をより楽しく充実させるため、業界初となる製氷機内蔵ポータブル冷蔵庫「GLACIER」とポータブルエアコン「WAVE 2」を新たに発表した。日本国内での発売は、5月10日から開始する予定。 

ポータブル電源市場を独占する中国企業、防災ニーズの高まる日本市場に熱視線

「GLACIER」は、製氷機を内蔵し、取り外し可能な着脱式バッテリーを備えたポータブル冷蔵庫。同社の紹介によると、298Wh の着脱式バッテリーを取り付けて使用することで、最長40時間の長時間稼働が可能になる。特に注目すべき機能に、わずか12分で18個の氷を作れる製氷機の搭載がある。また、温度制御可能な2つの独立した貯蔵スペースを備えており、飲み物と冷凍肉などの冷凍食品を同時に冷やすことができる。さらに、EcoFlowアプリからも温度制御が可能で、バッテリー残量や残り時間、温度管理の履歴なども分かりやすく可視化される。着脱式バッテリーは別売りになるが、ノートパソコンや携帯電話などの小型電子機器のポータブル充電器としても使用可能だ。

ポータブルエアコン「WAVE 2」 は、初代のポータブルクーラーから進化しており、冷暖房機能を備えている。1500Wの冷房機能により、10立方メートル以下の空間の温度を5分間で10°C下げ、1800Wの暖房機能により、 5分間で10°C上げることができる。

これらの製品は、2023 年1月に米ラスベガスで開催された「CES 2023」で初公開。うち「GLACIER」は、「CES 2023 イノベーションアワード」にも選出された。 

2017年に中国・深圳市で設立されたEcoFlowは、ポータブル電源と再生可能エネルギーに注力する企業。現在、アメリカ、ドイツ、 日本に事業本部を持ち、世界100 か国以上の市場で展開している。21年6月、シリーズBでセコイア・キャピタル・チャイナなどの著名投資機関から1億ドルの資金調達をし、ユニコーン企業入りを果たした。また上場の準備を始めているとの情報もある。

ポータブル電源で世界シェア2位に躍進。中国「EcoFlow」設立5年でユニコーンになったわけ（上）

（36Kr Japan編集部）

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