中国製変圧器、世界的な供給不足で輸出急増 27年末まで受注埋まる企業も

中国税関総署のデータによると、2026年1~6月期の中国の変圧器輸出額は前年同期比26.78%増の397億9200万元(約9200億円)に達し、引き続き急速な増加傾向を維持している。25年通期の輸出額は前年比約36%増の646億元(約1兆5000億円)に達し、過去最高を記録した。

背景にあるのが、世界的な電力インフラ需要の拡大だ。AIデータセンターの建設に加え、欧米での老朽化した送電網の更新、再生可能エネルギーの系統接続などを背景に、変圧器の需要が急増している。国際エネルギー機関(IEA)は、世界のデータセンターによる電力消費量が2024年の約415テラワット時(TWh)から、2030年には約945TWhと2倍以上に増えると予測している。

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海外メーカーの供給能力が需要に追いついていないことも、中国企業への追い風となっている。英調査会社ウッド・マッケンジーによると、米国では電力変圧器の平均納期が2021年の約50週間から2024年には約120週間に延びた。2025年時点でも供給不足が続き、電力変圧器の供給不足率は一時約30%に達した。

米国ではデータセンター建設の急増を背景に、大型変圧器の確保が課題となっている。ウッド・マッケンジーによると、米国で供給される電力変圧器の約8割を輸入品が占める。一部のデータセンター事業者は、長期化する納期を短縮するため、中国製の大型変圧器を調達してきたという。

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ただ、中国製品が米国の変圧器市場に占める割合は現時点で約4%にとどまり、規模自体はまだ限定的だ。一方、中国から米国への変圧器輸出額は2026年1~2月に前年同期比182%増と急増した。米政府は同年8月、中国など特定国からの大型電力設備に対する規制を強化しており、今後の調達動向に影響を与える可能性がある。

中国は現在、世界の変圧器生産量の6割以上を占めているという。充実した産業チェーンの強みを生かし、納期面での明確な優位性を持ち、海外市場の供給不足の解消を加速させている。現地メディアによると、中国国内の多くの変圧器工場はフル稼働状態にあり、一部の企業では27年末まで受注が埋まっている。

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(36Kr Japan編集部)

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