配送ロボットの「坎徳拉(Candela)」、ラストワンマイル配送を完全自動化

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配送ロボットの「坎徳拉(Candela)」、ラストワンマイル配送を完全自動化

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中国郵政局が発表した『2018年度宅配市場監督レポート』によると、2018年の中国の宅配件数は500億件を突破した。一日あたりの配達件数は1億4000万件、一人あたりの利用件数は35件、年平均成長率(CAGR)は中国国内GDP成長率7.4%をはるかに上回る34.2%だ。

物流業界において、ラストワンマイル(荷物を利用者に直接届ける最後の行程)の配送コストをいかに下げるかは、各社にとって長年の課題であった。従来の配送員に替わるラストワンマイル・ソリューションとして、「ナインボット(Ninebot)」、「雲迹科技(YUNJI TECHNOLOGY)」、「YOGO Robot」、「智行者(IDRIVERPLUS)」、「行深智能」など多くの企業が配送ロボットを開発している。

今回36Krが取材した「坎徳拉科技(Candela Technology)」も無人配送ロボットの開発メーカーで、同社は閉鎖空間または半閉鎖空間における仕分け、配送、保管までの全工程の無人自動化に成功した。同社の主力商品は無人運転による配送ロボット、屋内配送ロボット、ホテルのサービスロボットである。

無人運転による配送ロボットは、5㎞以内のラストワンマイル配送、ニューリテールのオペレーション、ゴミ清掃、セキュリティチェック、巡察警備などで活躍している。屋内配送ロボットは100m以内をサービス範囲とし、オフィスビル、マンション、ホテル、病院、工場などで配送、運搬を行う。ホテルのサービスロボットは、道案内、情報表示、ルームサービスなどの機能を備えている

ロボットは配達先に到着すると、ユーザー宛にショートメールを発信し、ユーザーは認証番号を入力するかQRコードをスキャンして荷物を取り出すことが出来る。スマートフォンアプリで配送過程をリアルタイムでチェックすることも可能だ。特筆すべき点は、同ロボットには仕分け以外にもスマートロッカーの機能があることだ。ロボットは荷物を載せて指定場所まで自動走行して一定時間そこに停止し、ユーザーは指定時間内にQRコードをスキャンしてロボットから荷物を受け取ることができる。

屋内配送ロボット(出典:坎徳拉科技公式サイト)

坎徳拉科技の賀智威CEOは「あらゆる場所で無人宅配サービスを提供できるようになれば、ユーザーのデータを活用し、各ユーザーの習慣に合わせた個別サービスの提供も可能です。例えば、毎朝コーヒーを飲む習慣のあるユーザーなら、我々のプラットフォーム上で予約をすれば、毎朝決まった時間にロボットがコーヒーを配達する、というように。この方法なら通常のデリバリーサービスよりも手軽で、正確です」とコメントしている。

同社は湖南省常徳に15000㎡の生産工場を有し、2019年11月には量産を開始、2020年には年間1万5000台の生産を見込んでいる。従業員は300人を超え、その中にはケンブリッジ大学、南洋理工大学、清華大学など有名大学出身者が80余名含まれる。同社は既に「卓越集団」、「星河集団」、「Best Express(百世快逓)」、「YTOカーゴ(圓通)」、「ZTO Express(中通快逓)」などと戦略的パートナーシップを締結している。
(翻訳:永野倫子)

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