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デパートやオフィスビルなどの建物の内部は構造が複雑で、通常の2Dの地図では各地点の違いを十分に表現できない。地理情報システムとビッグデータ技術の進歩により、3Dマップがこの課題を解決する日が近づいている。
街全体の3Dマップの製作は、大手インターネット企業が行っているが、特定の業種と結びついた室内の3Dマップ製作では中小企業が大手より活躍している。なかでも、3Dマップの技術開発を行う「蜂鳥視図(FengMap)」の技術はすでに商業施設、工場などで実用化されており、500社以上の2000案件に対応している。
蜂鳥視図は2014年に設立され、独自開発した室内外の空間情報の可視化技術で設備管理のスマート化やIoTのソリューションを提供している。
一般的な企業顧客に対し、蜂鳥視図は地図可視化プラットフォーム「蜂鳥雲平台」を提供し、クラウド上で各シーンに対応した情報システムを構築する。同社はマップ製作の専門チームを持ち、室内外の3Dマップの作成代行が可能だ。開発者向けには専用のエンジンを提供し、より簡単に各OS環境に対応したマップアプリの開発ができるようにしている。
同社創設者の付強氏によると、蜂鳥視図のマップの初期データは顧客が提供するCADデータであり、データ収集はそれほど難しくないという。また、完成後の3Dマップを更新するための「マップ編集器」もあり、専門知識がなくても3Dマップの編集と更新が可能で、変更内容は即時反映される。
上記の汎用型製品のほか、蜂鳥視図は大口顧客には対しカスタマイズした商品を提供している。カスタマイズ商品は主に商業施設用と工業用の2種類に分けることができる。
商業施設では、CADデータによって室内のデータモデルを構築し、各店舗の経営内容を組み込むことで空間データモデルを形成する。それにより、ショッピング案内、店舗管理、経営状況などの情報を共有し、可視化できる。現在「万達集団(WANDA GROUP)」、「龍湖集団(LONGFOR)」、「合生創展(HOPSON)」、「星河商置(Shenzhen Galaxy Commercial Property)」などの大手にサービスを提供している。
工業用では、蜂鳥視図は可視化技術をIoTと融合し、設備の位置確認機能で工場内の設備、車両、人員の所在地と状態を把握し、作業のモニタリング、消費エネルギー量の管理、データ統計などを行うことができる。現在の顧客には「中国鋁業(ALMINIUM CORPORATION OF CHINA)」、「国家電力投資集団(STATE POWER INVESTMENT CORPORATION)」などの工場や、BMW中国の工場とディーラーなどがある。
蜂鳥視図の現段階での収益は大口顧客によるところが大きく、新規顧客は主に既存顧客の紹介による。付強氏によると、大口顧客向けの商品も今後標準化していきたいという。
それと同時に、「蜂鳥雲平台」も重要な位置づけを持つ。付強氏によると、同社は中国でGDP上位15の都市の床面積10万平米以上の商業施設や公共建築を顧客と想定しており、現時点でこのような施設は全国に20-30万カ所ある。
同社は今後も3Dマップの新規製品を開発し、2020年には次のシリーズの資金調達を行う予定だ。
(翻訳:小六)
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