人間の身体能力を拡張するーー外骨格スーツ世界首位「ハイパーシェル」、累計190億円を調達
消費者向け外骨格型パワードスーツを開発するスタートアップ企業「Hypershell(極殻科技)」(以下、ハイパーシェル)は5月18日、シリーズBの追加ラウンドで5000万ドル(約80億円)を調達した。アント・グループ(螞蟻集団)と美団龍珠(Meituan Dragon Ball)が主導し、SofinaやGranite Asia(旧GGVキャピタル・アジア)も参加した。これによりシリーズBの累計調達額は1億2000万ドル(約190億円)に達した。
021年設立のハイパーシェルは、軽量・低コストの外骨格ロボットによる人間の身体能力拡張を目指す。2023年には世界初となるシングルモーター駆動の外骨格システムを開発。独自の「Omega」構造特許設計により機体を大幅に軽量化し、コア部品の内製化で製造コストも削減した。
同年3月にはKickstarterで第1世代製品「Hypershell Go」のクラウドファンディングを実施し、123万ドル(約2億円)を調達。出資者の40%が米国からだった。その後、急速にグローバル展開を進め、累計出荷台数は数万台に達し、現在は販売台数で世界首位の消費者向け外骨格ブランドに成長している。

ハイパーシェル主力製品の「Hypershell X」シリーズ
主力製品「Hypershell X」は本体重量約1.8kgながらモーターのピーク出力は800Wで、ユーザーの身体的負荷を約30%軽減。1回の充電で15km以上の使用が可能で、軽量性と高出力を両立している。
今年5月20日には新型Xシリーズも発表した。感知・認識・予測・動作計画を統合した閉ループシステムを採用し、従来のような事前設定の歩行パターンへの依存を脱却。ユーザーの動作意図をリアルタイムで読み取り、「感じた瞬間に動く」という直感的な人機協調を実現している。
*1ドル=約159円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)