納車2台から1176台に、CATLが最大株主。中国EVトラック「零一汽車」、最速成長で香港IPOへ

中国の大型電気自動車(EV)トラックメーカー「零一汽車(ZERON)が5月28日、香港証券取引所へ正式に目論見書を提出し、メインボードへの上場を計画している。新規株式公開(IPO)による調達資金は、主に中核技術の研究開発および商用化に充てられる。

2022年に設立された零一汽車は、新エネルギー駆動のスマート大型トラックの開発・製造を手がける。24年に量産納車を開始するまでの期間は業界最速記録とされ、フロスト&サリバンによると25年の販売台数成長率は世界トップ、年間販売台数1000台突破も新興企業として世界最速だった。

納車台数は23年が2台、24年が272台、25年が1176台と急拡大。26年1〜4月には前年同期比334.6%増の778台を納車し、同期間の受注台数は1002台に達した。

電動化×自動運転で「トラック界のテスラ」目指すーー中国・零一汽車、26年販売5000台目標

財務面を見ると、売上高は23年が116万3000元(約2800万円)、24年が1億2400万元(約30億円)、25年が5億2200万元(約130億円)。売上総利益率(粗利益率)は23年のマイナス287.2%から25年はマイナス2.5%へと大幅に改善し、粗利益の黒字化に近づいている。25年10~12月期には、営業キャッシュフローがプラスに転じたという。

零一汽車は設立以来、車載電池大手のCATL(寧徳時代)、 シンガポール政府系ファンドのテマセク・ホールディングス、自動運転技術大手のMomenta(モメンタ)、EVメーカー蔚来汽車(NIO)傘下の蔚来資本(NIO Capital )、江蘇省太倉市の国有資本など、著名な投資機関、産業投資家、地方国有資本からの支援を受けている。CATLはIPO前の時点で11.51%の株式を保有しており、最大の外部投資家となる。

*1元=約24円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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