環境問題で批判されるSHEIN、エシカルの象徴・米EVERLANE買収へ 約1億ドルで

中国発のファストファッションEC「SHEIN(シーイン)」は、米アパレルブランド「EVERLANE(エバーレーン)」の買収手続きを進めている。売却側は筆頭株主のL Catterton(Lキャタルトン)で、取引額は約1億ドル(約160億円)。この取引額は、エバーレーンがECブームの最盛期に記録した評価額から大幅に落ち込んだ水準となる。米メディアのPuck NewsやThe Informationなどによると、エバーレーンの取締役会はすでに取引を承認したという。

この買収が注目される理由は、両社のブランドイメージが「真逆」だからだ。エバーレーンが長年「倫理的な生産(エシカル)」や「サステナブル(持続可能)」を強みにしてきた一方、シーインはサプライチェーンの透明性や環境保護を巡り、批判を受けている。このギャップから、買収報道の後、エバーレーンのSNSにはユーザーからの批判的なコメントが寄せられたという。

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エバーレーンは2010年に設立された。「徹底した透明性」を掲げた価格戦略と、サステナブルファッション路線で注目を集めた。2020年にLキャタルトンが8500万ドル(約130億円)の資金調達を主導し、24年には支配株主となった。その頃には、エバーレーンで債務拡大や成長鈍化の兆候が現れており、Lキャタルトンとエバーレーン最高経営責任者(CEO)のAlfred Chang氏は債務圧力の軽減に向けて外部からの資金調達を模索、最終的にSHEINによる完全買収案を受け入れたという。

SHEIN、EUでMAU1.56億人突破も成長鈍化 TemuやZARAに挟撃

英調査会社GlobalDataによると、2024年の世界アパレル市場シェアにおいて、シーインは1.53%となり、ZARA(ザラ)の1.24%、H&Mの1.06%を上回り、ナイキ、アディダスに次ぐ世界3位の座に躍り出た。

*1ドル=約159円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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