メモリ高騰と補助金縮小が直撃 中国シャオミ、1〜3月期は純利益半減
中国スマートフォン大手の小米集団(シャオミ)が5月26日に発表した2026年1~3月期決算では、売上高と利益がともに減少した。売上高は前年同期比10.9%減の991億元(約2兆3800億円)となり、5四半期連続で1000億元(約2兆4000億円)を超えていたが、初めて1000億元を割り込んだ。純利益は56.5%減の47億元(約1130億円)、調整後純利益は43.1%減の60億7200万元(約1460億円)となった。利益が大幅に圧迫された主な要因は、世界的なメモリチップ価格の急騰、中国政府の補助金縮小前で前年実績が高水準だった反動、そして新エネルギー車(NEV)市場の過当競争などにある。
事業別では、「スマートフォン×AIoT」事業の売上高は14.5%減の793億元(約1兆9000億円)。このうちスマートフォンの売上高は12.5%減の442億7300万元(約1兆600億円)、出荷台数は19.2%減の3380万台となった。しかし平均販売価格(ASP)は逆風の中、8.2%増の1310.1元(約3万1400円)に上昇、過去最高を更新し、ハイエンド化の傾向が続いている。スマート電気自動車(EV)や人工知能(AI)などのイノベーション事業の売上高は199億元(前年同期比6.9%増)。新車納入台数は8万856台で、前年同期比6.6%増、前期比では44.2%の急減となった。
シャオミは利益減少という逆風の中でも投資を拡大しており、26年1~3月期の研究開発費は前年同期比33.4%増の89億5000万元(約2150億円)に達した。計画によれば、今年のAI関連投資は少なくとも160億元(約3840億円)に達し、今後3年間で600億元(約1兆4400億円)を上回る見通しだ。シャオミは株価が高値からほぼ半値近くまで下落する中、同時に200億香港ドル(約4000億円)の自社株の買い戻しを開始、26年初めから現在までの買い戻し額は累計で80億香港ドル(約1600億円)を超えていると発表し、市場の信頼回復を図っている。
*1元=約24円、1香港ドル=約20円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)