中国AGIBOTのヒューマノイド、卓球の自律ラリーに世界初成功——「ミリ秒の反応」を実装

人型ロボット(ヒューマノイド)開発の中国ユニコーン企業「智元機器人(AGIBOT)」は6月15日、等身大の二足歩行ヒューマノイド「遠征A3」が、卓球のラリーを全自律でこなすことに成功したと発表した。全工程を自ら判断して卓球の打ち合いを続けたフルサイズの人型ロボットは世界で初めてだという。

卓球の球速は秒速5メートルを超え、回転や落下点、軌道は瞬時に変わる。遠征A3は、遠隔操作や事前のプログラムなしで、視覚認識、軌道予測、全身運動計画、精密な打球までを自律的に実現した。

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今回の成果は、AGIBOTと北京大学・仉尚航氏の研究チームとの共同開発によるものだ。世界初とされる人型ロボット向け卓球運動制御アルゴリズム「SpikePingpong」を基盤とし、同大の黄鉄軍教授が手がける20キロヘルツ(kHz)高周波パルスカメラを組み合わせた。これにより視覚の応答速度を従来手法の10倍に高め、ラケットの接触点をミリ単位で予測できるようにして、運動制御の精度を大きく高めた。

AGIBOTによると、同社の人型ロボットの累計出荷台数はすでに1万台を超え、案内・接客、工業製造、商業サービス、物流搬送などの分野で大規模な導入が進む。生産ラインでの柔軟な組み立て、複雑な環境での巡回点検、人とロボットの協働作業といった現場の課題解決に活用されているという。

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卓球台の上で鍛えた「ミリ秒単位の反応」は、工場の生産ラインでの精密作業や、商業施設での自動サービスへと急速に応用が広がりつつある。

(36Kr Japan編集部)

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