中国LiDAR大手「Hesai」、半年で110万台出荷 ロボット向け2.7倍に
中国LiDAR大手の禾賽科技(Hesai Technology)が、2026年上半期決算を発表した。売上高は前年同期比25.1%増の15億4100万元(約370億円)だった。LiDAR(レーザーレーダー)の出荷台数は100.8%増の109万9998台に達し、半年間の出荷台数だけで前年通期の7割近い水準となった。
このうち、先進運転支援システム(ADAS)向けLiDARの出荷台数は86.7%増の83万9300台、ロボット向けは165.3%増の26万700台だった。ロボット事業は規模では車載事業を下回るものの、成長率は大幅に上回っており、新たな成長エンジンとなりつつある。
4~6月期の業績は特に著しい成長がみられた。売上高は前年同期比21.9%増の8億6100万元(約210億円)、LiDAR出荷台数は78.4%増の62万8300台だった。このうちADAS向けは60.1%増の48万5900台、ロボット向けについては193.4%増の14万2400台と約3倍に拡大した。
ただ、4~6月期の粗利率は40.1%と、前年同期の42.5%からやや低下している。純利益は前年同期比60%増の7060万元(約17億円)、非米国会計基準(Non-GAAP)ベースの純利益は38.3%増の1億100万元(約24億円)だった。米国会計基準(GAAP)ベースでは5四半期連続で黒字を維持した。
競合のRoboSense(ロボセンス)と比較すると、両社の得意とする市場が次第に分かれつつある。上半期のADAS向けLiDARでは、Hesaiが83万9300台を出荷し、ロボセンスの43万6600台に2倍近い差をつけた。一方、ロボット向けでは両社が拮抗しており、ロボセンスの28万2600台がHesaiの26万700台をわずかに上回った。
ヒューマノイド(人型ロボット)を始めとするエンボディドAIや無人配送車などの用途が急速に広がるなか、ロボットは車載分野に続くLiDARメーカーの新たな主戦場となりつつある。Hesaiの李一帆CEOは、単なるLiDARメーカーにとどまらず、ロボットやフィジカルAIを支えるフルスタック型のインフラとして発展していく方針を示している。
*1元=約24円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)