量子技術、実用化が先行するのは「センシング」 中国・量感智能が資金調達

中国の量子センシング企業「量感智能(Quantum Intelligence Sensing)」はこのほど、エンジェルラウンドで数千万元(数億円)を調達した。上海国有資本投資傘下の孚騰資本(Fortera Capita)が主導し、六禾創投(Liuhe Capital)も出資した。調達した資金は、量子センシング製品の研究開発、量子AI技術の革新、および商用化に充てられる。

量感智能は2023年9月の設立で、上海交通大学量子センシング研究所のチームによってインキュベートされた。同社は量子慣性ナビゲーションや量子ガスモニタリングなどの分野に注力し、量子センシングとAIの融合技術を模索している。すでに、無人装備のナビゲーションや電力設備のモニタリングなどのシーンで活用可能な、量子ジャイロスコープや量子ガス検知装置などの製品を発売している。

中国、量子を“次の成長柱”に 5カ年計画で加速、スタートアップ企業に資金流入

現在、小ロットの試作段階に入り、電力網企業や航空宇宙関連の研究機関などの顧客に対して少量の受注納品を行っており、2025年の売上高はすでに1000万元(約2億4000万円)を突破した。

中国は近年、量子技術を未来産業の重要な発展の方向性として位置付け、量子センシング、量子コンピューティング、量子通信が重点的展開分野となっている。依然として研究開発段階にある量子コンピューティングに比べ、量子センシングは産業用検査、慣性ナビゲーション、医療などの分野で商業化の進展が速い。電力、航空宇宙などの業界での高精度センシングに対する需要が拡大し続ける中、量子センシングは量子技術が真っ先に実用化される重要な分野となりつつある。

量子技術・核融合・エンボディドAI… 世界を変える中国の「未来産業」の現在地

*1元=約24円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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