バイドゥ、香港を「主要市場」に格上げ 中国本土の投資家に道を開く
バイドゥは、9月1日付で香港証券取引所での上場区分を「セカンダリー上場」から「プライマリー上場」に変更すると発表した。同社はこれにより、香港証券取引所と米ナスダックの双方を主要市場とする「デュアルプライマリー上場(二重主要上場)」となる。今回の変更に伴う新株発行や資金調達はない。9月1日からは、セカンダリー上場銘柄であることを示す「S」の表示が、香港ドル建ておよび人民元建てカウンターの銘柄略称から削除される。
バイドゥは2005年、ナスダックに上場し、21年3月、香港でセカンダリー上場した。セカンダリー上場では、香港での上場資格が米国の主要上場市場に依存する一方、香港証券取引所の一部規制について適用除外を受けられる。ただし、リスク耐性が相対的に低いうえ、「S」付き銘柄は中国本土と香港の株式相互取引制度(ストックコネクト)の南向き取引である「港股通」の対象にならない。
デュアルプライマリー上場への移行後は、香港市場がナスダックと同等の地位を占めるようになる。バイドゥは香港証券取引所の主要上場企業に求められるコーポレートガバナンスや情報開示の要件を満たす必要がある一方、単一市場への依存度を減らすことができる。ただし、デュアルプライマリー上場への移行によって、自動的に港股通の対象となるわけではなく、所定の条件を満たす必要がある。対象銘柄に採用されれば、中国本土の投資家が港股通を通じて同社の香港株を売買できるようになり、投資家層の拡大や株式の流動性向上が期待される。
近年、米国に上場する中国のインターネット企業では、香港市場での上場基盤を強化する動きが相次いでいる。アリババグループやネットイースはすでにデュアルプライマリー上場への移行を完了し、港股通の対象にもなっている。バイドゥの今回の移行も、こうした流れに沿ったものとなる。
(36Kr Japan編集部)