中国の環境設備、スマート化で海外展開加速 電池リサイクルの処理効率30%向上
中国企業は使用済みリチウムイオン電池のリサイクルから油性掘削廃棄物の処理まで、スマート化や自動化技術の高度化を通じて環境保護設備や専門サービスを海外に展開し、資源利用効率の向上と現地産業の発展に新たなソリューションを提供している。
山東省煙台市で油田設備の製造などを手がける煙台傑瑞石油服務集団では、独自開発したリチウムイオン電池リサイクル プラント2.0版(ver2.0)を今年5月に発表して以降、国内外からの受注が増加を続けている。同プラントはスマート化や無人化技術の高度化により、使用済みリチウムイオン電池の処理効率向上と二酸化炭素(CO2)排出量の削減を実現した。
リチウムイオン電池などのリサイクルなどを手がける傑瑞新能源再生循環科技の鄒業平設備事業部総経理は、「設備の高度化により、リチウムイオン電池処理量は30%向上し、エネルギー消費量とCO2排出量はそれぞれ35%、30%削減された」と説明。世界的なエネルギー転換が進むにつれ、使用済みリチウムイオン電池のリサイクル需要は高まり続けており、スマート化技術は資源利用効率の向上や処理プロセスにおけるエネルギー消費量の削減に寄与していると語った。
同社は現在、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)の関連企業と、リチウムイオン電池の循環型経済に向けた協力を進めているほか、クウェートでは油性掘削廃棄物の処理サービスを推進している。
クウェートの自動車ディーラー大手、アルガニム・インダストリーズのムサンナ・チーフアドバイザーは、関連プロジェクトが地元の作業条件改善に貢献しているほか、野生動物により安全な生息環境を提供していると説明。石油のリサイクルシステムが間接的な経済的利益をもたらす可能性もあると語った。
業界関係者は、資源のリサイクルやグリーン(環境配慮型)・低炭素転換に対する需要が世界的に高まり続ける中、独自開発能力を持つ中国企業が国際協力をさらに拡大していくと予想。スマート設備と専門技術、現地化サービスを結び付けることで、中国のグリーン技術がより多くの国に対し、資源利用効率の向上や作業環境の改善、持続可能な産業発展の推進に向けた新たな選択肢を提供するとの認識を示した。【新華社済南】