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6月9日、アリババ関係者からの情報によると、同社のイノベーション事業グループが、近頃インテリジェントサーチ事業部を立ち上げたという。
インテリジェントサーチ事業部を設立する前、アリババのイノベーション事業グループでは、インテリジェントサーチアプリ「Quark(誇克)」をインキュベートしていた。先頃、同事業グループが公開したデータによると、「Quark」はこの1年間でユーザー数が5倍、検索件数が6倍、AIカメラによる画像認識検索の件数が10倍以上に増加し、同グループで各種データの伸びが最も速い製品となっている。
検索事業に目を付けたのはアリババだけではない。「TikTok」を手掛けるバイトダンス(字節跳動)は先頃、検索アプリ「頭条捜索(Toutiao Search)」をローンチし、オンライン百科事典プラットフォーム「頭条百科(Baike.com)」を自社構築した。これにより、バイトダンスとバイドゥ(百度)の競争は、日々激しさを増している。そしてバイトダンスのこれらの動きは、バイドゥをある程度脅かすものであろう。バイドゥは長年にわたり、中国の検索市場をリードしているが、バイトダンスとの間では、検索分野に関する訴訟が何度も起きている。また、テンセント(騰訊)が運営する「WeChat(微信)」も、検索機能「捜一捜」のアップグレードを継続し、ファーウェイもまた海外で独自の検索アプリ「Huawei Search(華為搜索)」をローンチしている。
現在Quarkは、商業化の面ではあまり動きが見られない。ただQuarkのプロダクトマネージャーである鄭嗣寿氏は、一連の商業化の試みは、引き続き水面下で行われていくだろうと述べている。
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