オンライン化進む中国の自動車部品プラットフォーム、欧州市場を開拓へ

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自動車部品サプライチェーンを手掛ける「感度汽配(Mannkando)」が近ごろ、シードラウンドとエンジェルラウンドで相次いで数千万元(数億円)規模の資金を調達したことがわかった。そのうちシードラウンドの出資者は同じく自動車部品を手がける「三頭六臂汽配連鎖(mancando.cn)」。エンジェルラウンドでは「源碼資本(Source Code Capital)」がリード・インベスターを務め、「銀河系創投(Galaxy Capital)」がコ・インベスターだった。調達した資金は欧州市場の自動車部品サプライチェーン事業開拓に充てる。

データによると、2019年時点で欧州の自動車部品業界生産高は2500億ユーロ(約30兆7500億円)を超えており、世界で2番目に大きいアフターマーケットとなっている。欧州では自動車部品販売や修理はディーラー以外の独立したチャネルが主導しており、伝統的な販売代理店モデルが主流となっている。サプライチェーンの川上、川下が分散しており、自動車部品の販売体系は複雑で、効率が悪い。各サプライヤーがそれぞれ値段を上乗せするため、修理工場の仕入れコストが高くなっている。さらに、市場全体がデジタル化しておらず、川下、川上のデータ連携が困難である。

感度汽配は欧州のアフターマーケットに注目し、中国の自動車部品サプライチェーンを基礎とした自動車部品の国際的なB2B総合サービスプラットフォームの構築を目指している。感度汽配と中国の部品メーカーは緊密に連携し、欧州でオンライン集中型ECプラットフォームとオフライン分散型サービス拠点を合わせたビジネスモデルを構築。ユーザーがオンラインで注文すると、部品は工場から総合倉庫、前線倉庫のみを経て、直接修理工場に到着する。自動車部品の流通プロセスを減らすことで、サプライチェーン全体の効率を上げた。

写真:感度汽配

感度汽配はすでにロシアに10店舗の直営サービス拠点と数十の加盟拠点を設けており、直営ブランドの消耗品類はSKUが1万を超えている。オンラインプラットフォームには100を超える国際的な自動車部品の販売業者とブランドが出店しており、同プラットフォームが取り扱う商品のSKUは500万を超えている。年末までには、同社のサービス拠点は100店舗まで増え、プラットフォームが取り扱うSKUは1000万を超える見込みだ。2万件以上の修理工場をカバーし、20万人以上の自動車オーナーにサービスを提供することになる。同社はまた、ポーランドとドイツにも進出する計画だ。オンラインでは、同社はECとデータを連携する試みをしている。現在、同社はB2B自動車部品ECプラットフォーム「Mannkando Portal」、店舗と倉庫の管理システム「E-shop」などのデジタル化インフラを構築しており、市場とユーザーのニーズをより把握したいとしている。

感度汽配の役員も務める源碼資本の管福強氏は「自動車部品の流通はインダストリアルインターネットの典型的な市場であり、国を超えた流通の推進が国内外市場の相乗効果を生み出す。欧州の自動車保有台数は多く、保有年数も長い。その一方で自動車部品業界は川上、川下で分散しており、整理統合する余地は非常に大きい」と話す。

銀河系創投のパートナーである蔡景鐘氏は「感度汽配の創業者と同社の社員たちは欧州および旧ソ連の自動車アフターマーケットを知り尽くしている。欧州は現在もまだ新型コロナウイルスの影響を受けているが、感度汽配の事業はなお速いペースで成長しており、同社の海外向けビジネスモデルに強みがあることがわかる」と話した。

感度汽配の創業者である艾力CEOは10年以上海外マーケティングの経験があり、欧州市場も熟知している。同社の社員には国内外の自動車部品サプライチェーン分野の専門家も多い。
(翻訳・山口幸子)

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