トヨタ天津工場、オミクロン株拡大で操業再開見通せず。中国報道

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新型コロナの変異ウイルスであるオミクロン株が、中国の自動車生産にも影を落としている。自動車産業が集積する天津市で感染が拡大し、トヨタ自動車と中国第一汽車集団との合弁、一汽豊田汽車(一汽トヨタ)の完成車工場は10日に操業が止まった。中国経済紙「第一財経」の報道によると、トヨタ中国天津の合弁工場は、17日時点で操業を再開していない。

第一財経は一汽トヨタの関係者の話として、「操業再開のタイミングを見計らっているが、現時点では生産再開の時期を見通せてない」と伝えた。

同社は四川省成都市と吉林省長春市にも生産ラインを保有している。関係者によると天津の操業再開が遅れれば、成都と長春の操業にも影響が出る可能性があるという。関係者は1-3月の業績への影響については言明せず、「中国の需要は非常に強い」と述べた。

一汽トヨタの天津工場は中国国内市場向けに年間約62万台の完成車を生産している。

中国では1月に入り、オミクロン変異株の市中感染が始まり、経済活動も厳しく制限されている。天津では独フォルクスワーゲンと一汽大衆が合弁で運営する自動車工場と部品工場も操業を停止している。

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