中国バイトダンスが投資チームを突然解散。規制影響の見方も

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動画配信アプリTikTokを運営するバイトダンス(字節跳動)が戦略投資事業を解散することが、複数の関係者の話で19日に明らかになった。36Krが同社に確認したところ、責任者は「今年初めに事業分析を行い、相乗効果の低い部門への投資を削減することを決定した」と説明した。

同社の投資事業は直近まで人材募集をしており、投資先候補とも接触していたことから、解散は突然だったようだ。外部の投資助言機関によると、今月18日もバイトダンスの投資事業部のために投資候補先の説明会を実施したという。

バイトダンスの戦略投資部門は、M&Aや大型投資に注力してきた。21年3月にはゲーム開発企業の「Moonton(沐瞳科技)」を40億ドル(約4580億円)で買収した。

バイトダンスは2019年の投資件数が32件で、20年は41件、21年は70件とこの数年で投資を加速していた。 

今回、バイトダンスが投資事業を解散したのは、規制をにらんだ動きだとの見方もある。ユーザー1億人以上を擁し、年間売上高が100億元(約1800億円)以上のプラットフォーマーが上場・投資活動を行う際には事前承認が必要になるとの憶測が拡散し、アリババ、テンセント、美団、京東集団など他のIT大手への影響が懸念されていた。ただし中国当局は19日、規制導入を明確に否定するコメントを発表した。

(36Kr Japan編集部)

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