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最近、三大動画サイト「優酷(Youku)」「愛奇芸(iQIYI)」「騰訊視頻(テンセントビデオ)」で、有料会員が視聴中でも広告が表示されるようになった。
愛奇芸の場合、番組再生の前に広告が表示される。視聴者におすすめコンテンツを紹介する15秒程度の広告だが、有料会員であれば手動でオフにできる。一方、騰訊視頻では、ドラマが再生される前に著作権者の意向で必ず表示される広告がある。さらに、多くの動画サイトでは番組の途中でポップアップ広告やフローティング広告が表示されるようなり、会員でも非表示にすることはできない。
動画サイト各社の会員規約によると、一般的にVIP会員は動画再生前の「おすすめコンテンツ」広告を非表示にできるが、それにかかわらず著作権者が広告サービスの表示を求める場合がある。有料会員であっても、全ての広告やマーケティングメッセージをスキップできるわけではないのだ。
動画サイトにとって、広告は重要な収入源の1つだ。愛奇芸ではこれまで広告が最大の収入源だった。 直近の四半期では会員サービスの売上高が広告収入を上回ったが、それでも会員サービスの29億元(約480億円)に次ぐ24億元(約400億円)が広告収入で、収益の重要な柱であることは変わらない。また騰訊視頻の決算報告によると、メディア広告収入は23%増の50億9000万元(840億円)。ドラマと自社制作バラエティ番組が成功したことによって動画広告が増加した。広告収入は前年同期比で34%増だった。
動画サイトの競争が膠着状態にあるなか、大手3社はコンテンツの強化に資金を投入し続けている。そこで、各社は広告収入を増やそうと手を尽くしているのだ。
しかし、この手にはリスクもある。過剰な広告コンテンツは、特に有料会員のユーザーエクスペリエンスに悪影響を及ぼすので、会員離れを引き起こす可能性がある。会員サービスの収入も動画サイトにとっては重要な収入源の一つである。
(翻訳・神江乃緒)
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