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中国のモバイル決済サービス大手「微信支付(WeChatペイ)」が、加盟店向けに新機能を実装した。
「朋友会員(友達会員)」と銘打つ新機能は、文字通り、加盟店が顧客と「友達」になれるサービスだ。友達として登録した顧客に対して加盟店がピンポイントで値引きサービスを提供できるもので、さらにはWeChatモーメンツ(タイムライン)やWeChatグループで新商品やキャンペーン企画の告知ができる。顧客のリピート率向上が狙いだ。
会員側は優待サービスを享受でき、店舗側はキャッシュバックやポイント交換よりも簡単に会員限定の販促ができる。中小規模の店舗にとっては特にオペレーションがしやすい。
「朋友会員」機能にはWeChatミニプログラム「收款小帳本」のトップページや、WeChatの「支払い」「検索」メニューからリーチできる。
「朋友会員」をクリックすると「会員優待活動」のページに入る。店舗側ここで割引などの優待内容を設定する。店頭に管理者(店長)のQRコードを掲示すれば、来店客がこれをスキャンして「友達」に追加する。客はその日の会計時に即、割引サービスが受けられる。
この数年でWeChatペイは急速に普及し、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、飲食店、交通サービスなどオフラインのあらゆる消費シーンに浸透した。「朋友会員」機能は、中小規模の店舗にWeChat決済システム導入を促し、オフラインでの利用を更に拡大させる。このサービス導入によって、消費者にWeChatペイの利用習慣をより根付かせ、ライバルの「支付宝(アリペイ)」に対抗したい考えだ。
店舗側にとっては、顧客管理や情報の運用を統合しやすくなるという利点もある。ただし、顧客をどれほど惹きつけられるかは、店側の具体的な戦略にかかっている。
WeChatが「朋友会員」によってユーザーの定着を目指すのであれば、少々の身銭を切ってでも、加盟店と消費者双方へ同時に働きかける必要があるかもしれない。
現段階で同機能はテスト段階にあり、機能の一部を公開するにとどまっている。
(翻訳・愛玉)
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