中国音声配信大手「シマラヤ」、創業10年で初の四半期黒字達成 23年の目標は通期黒字化

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中国の音声配信プラットフォーム最大手「喜馬拉雅(Ximalaya、シマラヤ)」がこのほど、年次株主総会を開催した。余建軍・創業者兼最高経営責任者(CEO)が登壇し、2022年10~12月期は単四半期として初めて数千万元(数億円超)の利益を上げ、創業から10年で初の黒字化を達成したと発表した。

シマラヤは12年に設立され、一貫して中国の音声配信業界をリードしてきた。22年7~9月期の平均MAU(月間アクティブユーザー数)は2億8200万人に上る。調査会社「艾媒諮詢(iiMedia Research)」によると、22年の市場シェアは65.5%。中国で最も多くのユーザーに選ばれていることが分かる。

しかし、これまでは赤字から脱却できない状態が続いていた。過去3年間の赤字額は計20億元(約380億円)を超えている。19〜21年の最終損益は、それぞれ7億4900万元(約143億円)、5億3900万元(約103億円)、7億5900万元(約145億円)の赤字だった。

シマラヤは上場を目指しているが、現在のところ実現には至っていない。21年5月に米ナスダックにIPOを申請したが、9月には棚上げを発表。同月中に香港取引所にIPOを申請し、22年3月には目論見書を更新して再提出した。しかし、この目論見書はすでに失効している。

中国の巨大音声プラットフォーム「喜馬拉雅」、日本事業縮小で音声配信機能停止

余CEOは22年8月の社員総会で、同年10〜12月期には黒字転換を果たし、23年は通期黒字化を目指すと宣言していた。最初の目標を達成したシマラヤの今後に注目が集まっている。

*2023年1月18日のレート(1元=約19.1円)で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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