中国の大型電動トラック「Windrose」、シリーズBで累計約170億円を調達 24年中に納車へ

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大型電動トラックを手がける中国の「葦渡科技(Windrose Technology=ウインドローズ・テクノロジー)」が4月11日、シリーズBで新たな資金調達を完了した。出資者は、滙豊銀行(HSBC)や米HITE Hedge Asset Management、豪Goodman Groupなど。2023年12月に実施したシリーズB1と合わせ、シリーズBでの調達額は1億1000万ドル(約170億円)となった。

葦渡科技は22年3月に設立された新興企業で、会長兼CEOの韓文氏は米スタンフォード大学でMBAを取得した「90後(1990年代生まれ)」の若手起業家だ。

今回調達した資金は、次世代型電動大型トラックの開発・市場投入の加速に充てるほか、中国・米国・欧州での車両試験や運行ルートでの走行試験に用いる方針だという。受注済みのトラックは、24年中に市場に投入される予定となっている。

このトラックは、車両総重量が49トンと大型ながら、航続距離670キロメートルを達成。800ボルトの高電圧プラットフォームと急速充電ソリューションを備え、36分間の充電で400キロメートルの走行が可能になるという。

充電インフラの分野では、Goodman Groupおよび米自動車部品メーカーBorgWarnerと共同開発した960キロワットの急速充電スタンドの設置・運営を開始する予定。葦渡科技はこのほか、充電サービスや充電設備の製造を手がける国内外の複数の企業と提携している。

鉱山用ダンプトラック、大型化と電動化加速。中国企業、ハイエンド路線で海外大手と競う

*2024年4月24日のレート(1ドル=約155円)で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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