ドイツの国際物流大手DHLグループと中国再生エネルギー大手の遠景科技集団（エンビジョングループ）はこのほど、戦略的協力パートナーシップを構築し、協力覚書を締結した。両社はグリーンロジスティクス（環境配慮型物流）ソリューション、持続可能な航空燃料（SAF）、グリーン電力の供給、ゼロカーボン産業パークの分野で全面的な協力を展開し、手を携えてグローバルなゼロカーボン社会への転換を加速する。

DHLグループは2050年までの物流関連のネットゼロ達成に向けて努力するとともに、30年までにSAFの混合比率を30％以上に引き上げる目標を打ち出した。SAFは輸送プロセスにおける炭素排出を大幅に削減することが可能で、航空業界の脱炭素化の鍵と見なされている。

遠景科技集団は戦略的協力パートナーとして、DHLに長期にわたってSAFを提供し、グローバルな供給を保障するとともに、炭素排出削減目標の達成もサポートする。原料提供元と技術ロードマップの多様化に取り組み、航空輸送分野の脱炭素化を推進する。

同社はDHLとグリーン電力の供給でも協力を展開し、DHLの再生可能エネルギーへの転換という目標達成を支援する。両社は計画と投資を共同で行うことで、多くの分野にわたる「ゼロカーボン産業パーク」を開発、建設する。DHLは同社が全面的な一体化物流ソリューションを展開する上で、世界で最も優先する物流協力パートナーとなり、同社に統合化されたグリーン物流ソリューションを提供する。

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（新華社フランクフルト）